食育・MFT

食育・MFT

昨今学校給食などでよく耳にするようになった『食育』ですが、学校だけでなく歯科からもアドバイスできることがあります。
子ども達の食べ物の「好き嫌い」の中に、歯並びや食べ癖などからくるものが含まれている場合があるのです。この場合通常の食事指導をしても改善せず、逆効果となることがあります。

歯並びや舌・口の周りの筋肉の使い方のせいで起きている「好き嫌い」は、食べにくさや噛みにくさ、飲み込みがうまくいかない事で起きており、これらを改善しなければなりません。
食べ物をすり潰す動きが、歯並びによって邪魔をされうまく行えない事や、歯がうまく噛み合わないために噛みちぎる動作が出来ずにお肉が食べられない、また、食事の際にクチャクチャと音が出る場合も、口を閉じて噛むという動作がうまくできないために生じていることがあり、こういった口の周りの不調和によって起きるトラブルの一つです。
このような場合、本人の年齢にもよりますが、大人にうまく説明できなかったり、最初からうまくできていないため無自覚であったりと、トラブルとして気づくことが遅くなるのです。
また、長く続く指しゃぶりやアレルギー性の鼻炎などからくる口呼吸習慣による筋肉のゆるみからくるものもあります。

こういったトラブルを改善するためにMFT=口腔筋機能療法というものがあります。簡単に言えば、口の周りの筋肉のトレーニング方法です。
咀嚼(食べて噛みつぶす)・嚥下(飲み込む)・発音・呼吸など口腔機能がうまく機能しない理由にある後天的な筋肉の不調和を、舌や口唇、頬などの口腔周囲筋をトレーニングによって改善していく療法なのです。

長年続くクセを治すのは難しく、また根気のいる作業となります。改善が見えてくるには最低でも3か月は必要ですし、本人が効果を実感できるようになるには半年ほどかかるため、長期間のトレーニングが必要です。
気になる症状や悩みがある方は子どもでも大人でもご相談ください。(初回相談無料)

MFT指導料:2,000円(月1回)

長期間の指しゃぶりによる開口